フジ こんにちは、フジです。
「キオクシアがトヨタを抜いた」という記事からKaiveruを知り、「大企業が開発したAI投資なら信頼できるのでは」と感じた方もいると思います。三木谷浩史氏や江川紹子氏の写真を見て、安心したとしても不自然ではありません。
ただし、実在するニュースや人物名が使われていても、そこから案内される投資サービスまで公式とは限りません。誰が運営し、誰と契約し、どこへ入金するのかを別々に確認する必要があります。
今回は、キオクシアの記事型ページとKaiveruの登録ページ、Kaiveru名義の現行サイト、利用規約、企業・公的機関の情報を照合しました。案内を順番に追うと、氏名や電話番号の入力後に担当者から電話を受け、最低40,000円を入金する流れが表示されています。
Kaiveruが詐欺だと公的機関や裁判所に認定された資料は確認できません。しかし、キオクシアとの関係、著名人の推薦、短期間の高収益、契約相手を裏づける情報が足りません。現時点では、個人情報の送信、担当者との電話、入金をおすすめしません。
フジ 企業名や有名人の写真を見て信頼できそうだと思った自分を責めなくて大丈夫です。記事のニュース部分と、実際にお金を預ける相手を分けて確かめましょう。
Kaiveruを調査した結論:個人情報の送信・入金はおすすめしない
結論からいうと、私はKaiveruへの登録・入金を勧めません。
「高い利益が表示されているから詐欺」と決めつけたわけではありません。今回の調査で特に気になったのは、次の5点です。
- キオクシアがKaiveruを開発・提供したと確認できる公式発表がない
- 太田裕雄氏、三木谷浩史氏、江川紹子氏の発言・推薦を裏づける本人側の情報がない
- 氏名や電話番号を入力した後、担当者の電話を通じて最低40,000円の入金へ進む
- 日額141,257円〜318,967円や7日で約15%といった表示に、取引明細や入出金記録が添付されていない
- 正式な運営法人、実際の契約相手、金融関連の登録番号、資金の預け先を登録前に確認できない
金融庁の注意喚起は、著名人を装う広告などから投資へ誘われ、出金できない、相手と連絡が取れないといった相談が寄せられていると説明しています。
金融庁が示す手口と似ているだけで、個々の広告や勧誘がすべて詐欺になるわけではありません。それでも、実在するニュースや有名人の写真ではなく、誰と契約してどこへ入金するかで判断することが大切です。
Kaiveruとは?登録後の電話と最低4万円の流れ
Kaiveruは、案内ページでAIによる自動取引をうたう投資サービスです。暗号資産だけでなく、株式やエネルギー分野にも触れていますが、実際に何をどの取引業者で売買するのかは確認できません。
案内ページにある「新しい未来への3つのステップ」を、求められる行動ごとに分けると次の順番です。
- 氏名、メールアドレス、電話番号を入力する
- 「プラットフォームコンサルタント」から無料電話を受け、アカウントを有効にする
- 最低40,000円を入金する
- 自動取引を始め、登録当日に最初の支払いを受け取れると説明される
案内ページでは、登録後に電話でアカウントを有効にし、最低40,000円を入金すると表示されています。

案内ページは、40,000円を商品代金ではなく、取引開始に必要な「投資」として案内しています。登録料や利用料ではないとしても、自分のお金を相手の指定先へ送る点は変わりません。
| 段階 | 求められる行動 | 確認できた表示 | 登録前に分からないこと |
|---|---|---|---|
| 案内ページ | 収益例を読む | AIによる自動取引 | 取引業者、対象商品、損失の計算 |
| 登録 | 氏名・連絡先を入力 | 電話で有効化 | 電話担当者の所属、連絡目的 |
| 電話 | 説明を受ける | 最低40,000円から | 契約相手、入金先名義、追加提案 |
| 入金後 | 自動取引を始める | 当日支払いと表示 | 出金条件、手数料、途中解約・返金 |
4万円は、販売側が取引開始に必要と説明する入金額です。少額に感じても、電話で示された口座へ送る前に、正式法人名、契約相手、金融関連の登録番号、入金先名義を文書で確認してください。
フジ 電話で相手の説明を聞くことと、その場で入金することは別です。会社名、契約相手、入金先名義が一つの書面でそろうまでは、返事を保留にしましょう。
Kaiveruとキオクシアの関係は確認できない
記事型ページの見出しは、キオクシアがトヨタを抜き、日本で最も時価総額の高い企業になったという内容です。見た目は日本経済新聞のページに似ています。しかし、このページが掲載されていたURLは、日本経済新聞の公式サイトとは異なるものでした。


ニュース部分を確認すると、日本取引所グループの2026年6月末の時価総額順位表では、キオクシアホールディングスが490,767億円で1位、トヨタ自動車が430,413億円で2位でした。キオクシアが首位だったこと自体は、公的資料と整合します。
一方、記事型ページは途中から、キオクシアが金融市場向けのAIを開発し、Kaiveruとして一部の日本居住者へ公開したと説明します。太田裕雄氏の発言として、社内用の技術を一般公開するという文章も掲載されていました。

キオクシアホールディングスの会社概要で、太田裕雄氏が代表取締役社長であることは確認できます。しかし、キオクシアの公式サイトやニュースでは、Kaiveruの開発、提供、提携を示す発表を確認できませんでした。
記事型ページには「2025年12月18日 東証上場」という年表もあります。キオクシアの公式発表では上場は2024年12月で、1年ずれています。
ニュースの一部が事実でも、そこから案内される投資サービスまで企業公式とは限りません。キオクシアの時価総額と、Kaiveruの収益性や出金可能性は分けて考えてください。
フジ 実在する会社名や社長名が正しくても、掲載された発言や投資サービスとの関係まで本物とは限りません。企業の公式発表に同じサービス名があるかを確かめることが大切です。
Kaiveruの有名人広告と短期高収益の根拠を検証
別のKaiveru案内ページには、三木谷浩史氏と江川紹子氏がKaiveruを評価・利用しているように見える文章が掲載されています。しかし、案内ページには、本人の公式発信、発言日、動画、会見資料への案内がありません。
収益についても、次のような強い数字が並んでいます。
- 1日に141,257円〜318,967円
- 登録当日に最初の支払い
- AIが収益性の高い取引だけを識別
- 総収益140.2百万円、売上高4,789億円
- 7日間の検証で約15%増加
Kaiveruの案内ページには、「1日に141,257円から318,967円」と表示されています。

キオクシアの記事型ページでは、記者が試した結果として、翌朝4%、3日後10%、7日後15%増え、カードへ手数料なしで出金できたと説明します。

| 表示された主張 | 確認に必要な資料 | 今回の確認結果 |
|---|---|---|
| 日額14万〜31万円 | 元金、期間、全取引履歴、経費 | 数字の表示のみ |
| 7日で約15% | 口座名義、取引業者、売買履歴 | 端末画像と文章のみ |
| 手数料なしで出金 | 出金申請、着金明細、規約 | 着金を示す明細なし |
| 著名人が推薦 | 本人の公式発信、許諾、発言元 | 案内ページ内の掲載のみ |
| AIが利益取引だけを選ぶ | 仕組み、検証期間、損失取引、監査 | 確認できず |
警察庁のSNS型投資詐欺に関する案内も、著名人の名前や写真を悪用した広告、利益が出ているように見せる画面、投資金や手数料名目の振込みに注意を促しています。
販売側が掲載した数字や利用者の声は、ほかの利用者にも同じ結果が出る証拠ではありません。写真や肩書より、本人の公式発信、実名の取引業者、入出金記録を優先してください。
フジ 大きな利益額を見て期待したとしても、そこで決める必要はありません。元金、期間、損失した取引、実際の着金明細までそろっているかを落ち着いて見ましょう。
Kaiveruの料金は4万円?250〜5,000ドルの表示との違い
Kaiveruの案内ページでは最低40,000円の入金を案内しています。一方、Kaiveru名義の現行サイトには、3つのプランが米ドルで表示されています。
| 表示場所 | 金額 | ページ上の説明 | 確認できないこと |
|---|---|---|---|
| 案内ページ | 40,000円 | 取引開始に必要な最低入金額 | 実際の預け先、追加金額 |
| STARTER | 250ドル | 一括 | 料金か取引資金か |
| PRO | 1,000ドル | 一括 | 提供内容、手数料 |
| ELITE | 5,000ドル | 一括 | 提供内容、返金・出金条件 |
現行サイトには、STARTER 250ドル、PRO 1,000ドル、ELITE 5,000ドルと表示されています。

円とドルを換算すれば金額を比べられますが、表示の役割が同じとは限りません。40,000円が入金額で、3プランが利用料なのか、紹介先へ預ける資金なのかは説明されていません。
案内ページには「追加の手数料や税金はかからない」とあります。しかし、契約書や手数料表ではなく、案内文の表示です。出金手数料、為替手数料、最低出金額、利益への課税まで確定するものではありません。
4万円と250〜5,000ドルの関係が分からないままでは、最終的にいくら必要か判断できません。
電話で指定された金額や口座へ送る前に、最終支払総額、資金の預け先、出金・途中解約・返金条件を書面でもらってください。
Kaiveruの利用規約では投資業者ではなく紹介サービスと説明
Kaiveru名義の現行サイトは、トップページで「AI主導型投資」や自動取引を前面に出しています。しかし、ドイツ語の利用規約では、サイト提供者自身を証券サービスの提供者ではなく、情報提供とリード獲得のプラットフォームと説明しています。
利用規約は、サイト提供者を証券サービス提供者ではなく、情報提供・リード獲得のプラットフォームと説明しています。
リード獲得とは、氏名、メールアドレス、電話番号などを集め、別の業者へ紹介する仕組みです。プライバシーポリシーにも、登録情報を仲介パートナーへ渡す場合があるという説明があります。

| 確認する場面 | ページから受ける印象 | 規約上の説明 | 未確認事項 |
|---|---|---|---|
| 登録前 | KaiveruでAI自動取引を始める | 情報提供・紹介サービス | サイト提供法人 |
| 個人情報送信 | Kaiveruのアカウントを作る | 別の仲介パートナーへ渡す場合がある | 紹介先の会社名と国 |
| 電話後 | 投資を始める | サイト提供者自身は証券サービスを提供しない | 実際の契約相手と登録番号 |
つまり、Kaiveruへ登録しても、後から別の取引業者を紹介される可能性があります。ところが、現行サイトでは紹介先の会社名、所在国、金融関連の登録番号を確認できません。
Kaiveruへの登録と、後から紹介される取引業者との契約は分けて確認してください。電話担当者の所属会社と実際の契約相手が違う場合は、両方の正式名称を文書でもらいましょう。
フジ 画面にKaiveruと書かれていても、実際に資金を預かる会社が別なら、その会社の情報が判断の中心です。電話担当者、契約相手、入金先の3つが一致するかを確かめましょう。
Kaiveruの運営会社・登録情報を確認
確認した2つの案内ページには、Kaiveruを運営する正式な法人名、法人番号、所在地、代表者、電話番号、メールアドレス、金融関連の登録番号がありません。現行サイトにも、契約相手を特定できる会社概要が見当たりませんでした。
確認状況を整理すると、次のとおりです。
| 確認項目 | 確認結果 |
|---|---|
| 正式法人名 | 確認できない |
| 代表者・所在地 | 確認できない |
| 問い合わせ先 | 登録前に利用できる明確な窓口を確認できない |
| 金融関連の登録番号 | 確認できない |
| 紹介先の取引業者 | 確認できない |
| 資金の預け先 | 確認できない |
| 出金・途中解約・返金の具体的な手順 | 確認できない |
金融庁の金融事業者一括検索では、免許・許可・登録を受けた金融事業者を業種横断で確認できます。「Kaiveru」という名称に該当する事業者は確認できませんでした。ただし、正式法人名が不明なため、名称検索だけで無登録と断定はできません。
現行サイトの会社紹介には、7年以上、48,000人超、取引高21億ドルなどの数字があります。

Kaiveruのサイトに使われているURLの登録情報を確認すると、このURLは2026年6月1日に登録されています。URLの登録日だけでは、会社の設立日やサービスの開始時期は分かりません。一方、サイトが掲げる「7年以上」の実績を裏づける法人名、沿革、監査資料も見当たりませんでした。
サイトが存在することと、誰が投資サービスを提供するか確認できることは別です。少なくとも契約前に、正式法人名、所在地、代表者、登録番号、資金の預け先を確定できる必要があります。
すでに登録・入金したときにすること
すでに入金した場合は、相手を説得したり、出金のための追加費用を払ったりする前に、追加送金、画面共有、遠隔操作アプリの導入を止めてください。
そのうえで、次の資料を日付順に保存しましょう。
- 振込先名義、口座番号、日時、金額
- カード明細や暗号資産の送付先
- 案内ページと登録画面
- 担当者名、電話番号、メール、メッセージ
- 取引画面、出金申請画面、エラー表示
- 追加の手数料・税金・保証金を求められた記録
銀行振込やカード決済をした場合は、振込先金融機関やカード会社へ事情を伝えてください。出金できない、連絡が途絶えた、追加費用を求められた場合は、消費者ホットライン188、金融庁の相談窓口、警察相談専用電話#9110などへ早めに相談しましょう。
案内ページ、電話番号、メール、振込明細を日付順に並べると、相談時に経緯を伝えやすくなります。
フジ 消費者ホットラインへ何を伝えればよいか迷ったら、気軽に私に相談してください。案内ページ、電話番号、メール、振込明細を日付順に並べ、誰からどの名義へいくら支払うよう案内されたかを一緒に整理しましょう。
Kaiveruへ登録・入金する前の最終判断
Kaiveruについて、今回の調査で特に気になったのは次の4点です。
- キオクシアが開発・提供したと確認できる公式発表がない
- 40,000円の案内と250〜5,000ドルのプラン表示の関係が分からない
- 現行規約はKaiveruを投資業者ではなく紹介サービスと位置づけるが、紹介先を明示しない
- 正式法人名、登録番号、資金の預け先、出金・途中解約条件を契約前に確定できない
公的機関がKaiveruを個別に詐欺と認定しているかどうかとは別に、投資判断に必要な相手と条件が分かりません。現時点では、Kaiveruへの登録・入金をおすすめしません。
実在するニュースではなく、自分が結ぶ契約の相手と条件を確定してから判断してください。
まだ登録していないなら、正式な契約相手と登録番号が分かるまで入力フォームを閉じましょう。登録済みでも未入金なら、電話では返事をせず、最終支払総額と紹介先を文書でもらえるまでは入金しないでください。
入金済みの場合は、前節で証拠を整理したうえで、出金や解約についても電話だけでなく文書で回答を求めましょう。焦って結論を出すより、いま手元にある画面と金額を残すことが先です。
フジ 登録したことや入金したことを責める必要はありません。Kaiveruの案内画面や担当者とのメッセージ、振込明細を下のLINEから送って、4万円の案内後に示された支払総額と契約相手を一緒に確かめましょう。
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